● 一粒の出合 ●

 赤ちゃんを産んで、色々な事を悩み心配しながら、長い年月をかけて大事に育てていくのと同じように 植物も長い年月をかけて育てれば育てるほど愛着が生まれてくるようです。もう大きくなった植物を高い お金を払って買うのは簡単ですが、100円の一鉢を何年もかけて大きく育て上げる楽しみはお金には替 えがたいものですよね。
 一年草にしても丈夫な種類のものを植えれば、土の上に子孫を残してくれます。人間の生と死も、植物 の生と死も、この地球上では同じシステムで成り立っているんですね。そもそも、この世の万物が、その システムによって成り立っているのではないでしょうか。大爆発して終焉を迎えた星のことを 「超新星」 と言いますものね。天文学的に見なくても、人間の一生なんてほんの一瞬にもならないことですが、その 「人間」 はこの世でたった一人しかいない 「人間」ですよね。

 園芸とは、その人間とたった 一粒の植物との 出会いと思います。その出会いを大事にしたいと思います。
● 一粒の責任 ●

 人は天国は、どこか知らない別の世にあると言いますが、私は実はこの世が天国なのだと思います。花が咲き乱れ、美しい川の流れる緑多い大地に、病いや苦しみもなく心豊かに暮らす人々がいる。それが天国と考えるならば、ひと一人がちょっと考えを変えるだけでいくらでもそうなると思うのですが・・今、ガーデニングは世界中で盛んです。空気がきれいで清らかな水で優しい心を持った人達が植物のかかわりを持てば、花咲き乱れる美しい地球になるはずです。

 排気ガスの出ない車やフロンガスの処理や作らない工夫をし、企業が空気を汚染しないように積極的に取組めば、空気は綺麗になるはずです。オゾン層の穴もくい止められます。汚れた水は、家庭の主婦一人一人がほんの少し積極的になるだけでいくらでも綺麗になると思います。合成洗剤などは今の使用料の半分にしたって、綺麗になるはずです。企業の販売促進商戦で、皆が合成洗剤を使いすぎているように思います。私も昔は食器やコップを洗うたびに中性洗剤をたくさん使ってピカピカにしていました。でも、そこまでピカピカにならなくたって 「綺麗になった。」 という程度でいくらでも使えます。コップをピカピカのツヤツヤのするよりは、環境を守る事が大事です。洗濯する時だって合成洗剤を多く入れれば入れる程、汚れが落ちると思ってたくさん使っていました。でも、いくら多く入れても子供達の靴下の汚れは落ちにくいし、Yシャツの首廻りの汚れもとれず結局、手で洗っていました。

 今では、色々な商品が出ていて、以前の洗剤使用量の半分以下に押さえることもできるようです。それらの商品を使う事で自分が環境保持に少しばかりかもしれませんが役立っている気持ちになれます。これらの物を日本の洗濯する人全部、いや、世界中の洗濯する人全部がつかったら地球全体での合成洗剤使用量が半分以下に減るという事です。これは何と凄い事ではないでしょうか?!また、水自体も一見安全に見える水道水によって、塩素が体に溜まりまた、生き物の故郷の川や海に流れています。これも私達主婦が台所の蛇口に浄水器を取り付ける事でかなり緩和されると思います。また、浄水器の中には塩素を取り除くだけでなく、水そのものを湧き水と同じように蘇生してくれるものもあるようです。これら水に関しては企業の水への取組みはもちろん、私達主婦の責任でもあると思います。
● 一粒の愛情 ●

 何故、戦争するのでしょうか?どうして考える力をこれだけ持って生まれてきた生き物なのに、そんな幼稚な事をするのでしょうか?ある人は 「政治や経済・宗教といったものが複雑に関わる事で仕方がない」 と平然と言います。砲弾が家に降り注ぎ幼い子供達が死んでも 「仕方がない」のですか?

 「人間はそうゆうふうに元々できているから仕方ない」 と言う人もいます。そうゆうふうにできているなら、そうゆうふうにならないよう考え工夫し実行するのが人間なのではないでしょうか。なにも難しい事ではないと思います。殺し合いをして勝ち負けを決めるなんてこれ以上単純で幼稚な事はありません。こんな幼稚で馬鹿馬鹿しい事を大人達が平気でやるのだから、子供達には全く説得力がありません。

 もともと凶悪な犯罪ばかりを犯す人がいます。うまれたばかりの赤ちゃんの時から凶悪なわけはないのですから環境でそうなるのでしょうか、遺伝分子にもよるのでしょうか。もし環境で凶悪な人間を作るのだとしたら、これも解決の糸口は簡単に見つかる気がします。それは人々が皆思いやりや優しさを思って人に接するという単純な事で見つかる気がするのです。
「そんなの甘い」という方、そうです確かに私は一人っ子で育ってきた世間知らずの甘えん坊です。それでも思うのです。

 凶悪な遺伝子を持って生まれてきた人にだって、人の心は届くはずです。今、私が2人の人に優しい言葉をかけたこのによってその2人は4人の人に優しい言葉をかけてくれるかもしれないのです。ちょっとしたほんの一言をそのほんの一言で、人一人が助かる事があるかもしれないのです。月にロケットを飛ばし着陸して歩いたそんな凄い事のできる頭をもった人間がこんな事をするぐらいできない訳がありません。そしたら、きっと
この世は天国になるなるのではないでしょうか。
Naoko Column
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